2014年4月14日月曜日

メガ物流局とは。創設に至った理由

郵便局が「メガ物流局」という施設を1,800億円かけて今後全国に20ヶ所ほど作っていきます。メガと銘打っているだけあって相当に大規模な施設なのでしょう。具体的にどういった施設なのかと言うと、所謂一般的な物流企業が保有する荷物、郵便物の集配をする施設です。では、なぜ郵便局が今回このような大規模な投資を行っていくのか解説していきたいと思います。

①物流業界は成長分野

インターネットの普及は様々な分野に革命を起こしました。その一つがネット通販です。今やネットで買えないものはないと言ってもいい程です。ネット通販は実店舗を持つ必要がなく、コスト面で売り手にも買い手にもメリットが発生します。対面販売で得られるメリットとしての安心感も、大手運営サイトの存在が担保となっていますから、今後ますますその需要は伸びていくと考えられます。その一方で物流面に関しては大手物流企業がそのシェアを分け合っているのが現状ですが、荷物の受注が増加し過ぎてその業務がオーバーフロー気味であり、何度か不祥事やトラブルがニュースになった事もありました。そういった状況の中で郵便局としてもまだまだ付け入る隙、ビジネスチャンスがあると判断したのだと思います。

②そもそも物流拠点がない

前述した通り物流というフォーマットは成長分野ではありますが、郵便局にはそもそもそれに対応した設備がないのが現状です。郵便局はご存じの通り、もともとは公共機関でした。今とは違って手紙やハガキが重要な通信手段、コミュニケーションツールだった時代から運営されていますから、既存の集配施設などは駅や都市部にあり、その利便性はもはや過去の遺物と言ってもいいでしょう。メガ物流局は高速道路の近くなど交通の便も確保された場所に建設される予定です。やはり一口に成長分野と言ってもそれなりの設備投資は当然必要となってくる訳です。


簡単ではありますが、以上がメガ物流局の解説です。結果はどうなるかは分かりませんが、企業の大規模な投資は今後の日本経済にとっても明るい話題の一つではないかと思います。